教えて!クエスチョン

設問は、青森西高等学校、七戸高等学校、大湊高等学校の810人の生徒さんに協力いただいたアンケートに基づいて設定しています。

テナント統括マネージャー・熊野大介さん(上北郡おいらせ町・「パセリー菜」)に聞きました


熊野大介(くまの だいすけ)さん
プロフィール

1973年八戸市生まれ。
八戸南高校から岩手富士大学経済学部へ進学し、卒業後アルバイトを経てパセリー菜に入社。

Q.入社以降、どんな仕事を経験しましたか?

 アルバイトがきっかけで花・苗を扱うパセリー菜に入社しました。バイト時代は今はなき造園部で、植栽(しょくさい)や植木・生垣の手入れなど、庭師さんの手伝いをしました。1年後には正社員になり、花の配達をしながら見よう見まねで花束などを作るようになりました。その後スーパーに出店しているテナントでの販売、卸部門で花のパッキング作業もしました。それから切り花のバイヤー(取引メーカーや卸売業者と交渉する人)も経験、市場で花を競り落とすのですが、最初は相場がわからず、慣れるまで3年はかかりました。
 現在は各ショップのとりまとめをしています。店長と話したり、お客様に花を売ることで、その店舗の雰囲気や客層などがわかり、問題点も浮き彫りになってくるんです。それぞれの店舗によって技術や方向性が違い、同じ花材でも全く異なった商品になる。あの店ではこういう売り方をしていたとか、みんなで情報を交換して、腕を競い合っています。

Q.会社の特長はどんなところですか?

 種・苗を販売する「小泉種苗」が前身で、前社長の奥様のアイディアで花部門ができ、現在の「パセリー菜」は「アグリ事業部」と「フラワー事業部」に分かれています。
 アグリ事業部では、自社ブランドの肥料、種子、農業用資材などを販売。商品は開発部門で研究し、メーカーとの共同開発もしています。また、自社店舗の「ファームランド」奥の畑では野菜の苗木を種から育てています。
 フラワー部門では、県南を中心としてスーパーやショッピングセンター内に12店舗を展開しています。社長がアイディア豊かで、花を「ギフト」の一部としてとらえ、例えば花と一緒に贈って喜ばれそうな香水やフルーツなどを取りそろえた店舗を企画してみたり、お客様のニーズから雑貨店やクリーニング店なども営業してしまうというフットワークの軽い会社です。

Q.花屋さんの魅力、やりがいって何ですか?

 花はお届けした時に「わっ、うれしい」と喜ばれることも多く、私自身も花の香りや色で癒されることが魅力です。
 癒すと言えば、カラーセラピーってご存知ですか? 色のもたらす心理的な効果を、ショップの陳列の際に応用しています。弔辞慶事などの「色の適性」や元気になる色などの「色の効果」を考えて並べて「こんな時はこの花が最適」などと表示すると、お客様が花を選ぶ際の参考になります。
 以前、友人の結婚式に白い大きなユリのブーケを作ったことがあり、私も披露宴で花嫁さんの様子を見ることができました。それはもう輝いていました。入社したてで技術もまだまだでしたが、一生懸命作って、晴れの場のお役にたてて本当によかったと思いました。

Q.難しいなと思う点はなんですか?

 お客様のイメージを形にすることかな。「こんな感じでしょうか」と花を束ねてみて確認しても、出来上がるとなぜか印象が変わって「全く違う」と作り直すこともあります。お客様自身が要望をうまく伝えられない場合もあるので、どうすればお客様のイメージに近づけるか、あれこれ話をして好みを聞き出す努力をしています。
 不思議なのは同じ八戸市内でも、海側の歴史の古い地域と、新興住宅街では売れ筋が違うことです。古くからの町で売れるのは、はっきりとした色合いや形の、派手で主張の強い花です。ところがニュータウンのお客様は、ナチュラルでやさしい色合いの花を好まれる。世代による嗜好の違いなんでしょうね。

Q.役立つ資格はどんなものがありますか?

 資格は入社してから取りました。私は3年以上勤めて取れる国家資格「フラワー装飾技能士2級」を取得しました。筆記試験では花の原産地や花材の下処理方法などの基礎知識が出題され、それに加えてフラワーアレンジ、花束の実技があります。  
 他には例えば「NFD」(日本フラワーデザイナー協会)や全国的な花の配達ネットワーク「花キューピット」グループの「JFTD」(日本生花通信配達協会)などの任意団体が認定する資格もあります。カラーコーディネーター、ハーブインストラクター、グリーンコーディネーターなどの資格も役立つかもしれません。

Q.花屋に向いている人はどんな人ですか?

 こればっかりは仕方ないのですが、花はやはりセンスが問われます。何十年やってもそれなりという人もいれば、もともと美的センスがあって伸びる人もいます。
 面白いのは、以前美容師をしていて花の世界に入った人が少なくないこと。美容師もはさみを持ちますし、造形という点で共通点があるんでしょうか、なんとなくわかるような気もします。そういう人は花の造形コンテストなどにも積極的に参加しますし、センスある作品を作るケースが多いですよ。
 花束などの商品は注文を受けてから作ることも多いので、お客様を待たせず、テキパキできる人が向いていると思います。それから花の世界は見た目は華やかですが、実際には立ち仕事で重いものを持ったり、手荒れがひどかったりとハードです。
 花の業界は流行や季節を先取りし、技術もスタイルも日々変わってきます。それを貪欲に取り入れて、インパクトのある作品を作りたいと思っています。この仕事は受け取った人から直接「ありがとう」を聞けるのが醍醐味。渡した瞬間に「素敵!」といわれるような、真心のこもった商品をお届けしていきたいです。

パセリー菜

本社

〒039-2164 上北郡おいらせ町神明前143-149

TEL:0178-20-8711

FAX:0178-20-8710

http://www.parsley-na.com/


ファームランド

〒039-2151 上北郡おいらせ町字向山2-550

TEL:0178-28-8383

FAX:0178-28-8740

営業時間:8:30~17:00

定休日:年末年始