教えて!クエスチョン

設問は、青森西高等学校、七戸高等学校、大湊高等学校の810人の生徒さんに協力いただいたアンケートに基づいて設定しています。

アロマセラピスト・根井朋子さん(青森市・「アロマティーク青森店」/「YELL」創刊号に掲載)に聞きました


根井朋子(ねい ともこ)さん
プロフィール

1980年青森市生まれ。
青森戸山高校から秋田大学工学資源学部へ進学。卒業後、建築事務所に勤務し、在職中にアロマセラピストの資格を取得。2007年、ジャスミン・アロマティーク・オーガニクス㈱へ入社。

Q.以前は建築の仕事で、今はアロマセラピストということですが、転職した理由を教えてください。

 建築事務所では、一人一物件、総工費何億円という仕事で、補助金申請(しんせい)、建築確認申請(けんちくかくにんしんせい)から設計、現場監理と、充実した時間を過ごしていました。
 しかし、勤めて4年ぐらいの時、父の病気を機に、一度きりの人生、心の底からおもしろいと思えるものは何だろうと、陶芸教室、お花の教室、ジョブカフェなどに行って探してみたんです。その出合いの一つがアロマでした。はじめは職業にするつもりはなく、仕事をしながら趣味として続ける何かがほしいと思っていました。
 初めてアロマティーク青森店を訪ねた時、今までかいだことのない香りが、とても印象的でした。アロマオイルを選ぶ前のコンサルテーション(相談)も、悩みをいろいろ話して、すごく受け止めてもらえた気がして……。これは奥が深そうだなと、アロマの学校に入ったんです。

Q.アロマセラピストになるには、資格が必要ですか?

 アロマセラピストの資格は公的なものではなく、民間の団体がそれぞれに認定しているもの。なくても開業はできますが、それではお客様が不安ですよね。  
 私の場合、青森市の「アロマティークインスティチュート」(現在閉校)という学校で1年間学び、資格を取りました。学校では精油(せいゆ)の化学から始まって、解剖(かいぼう)生理学、トリートメント(施術)の技術などを学び、試験はペーパーのテストと施術30ケースについてのレポートの提出。これに合格すると資格取得となります。
 入社してから1年目は商品統括(とうかつ)部で精油やベジタブルオイルなどの出荷(しゅっか)の仕事をしながら、勤務時間外に研修を受けました。お客様が来て帰るまでの流れ、フェイシャルトリートメント(お顔のケア)やリフレクソロジー(足裏トリートメント)、妊婦さんのトリートメントなど、実際の現場に即したメニューを勉強しました。

Q.東京から青森へ配属になった時、どう思いましたか?

 東京で一人前のセラピストになってからでないと青森には帰れないと思っていたので、転勤は、正直言って迷いました。でも新店舗の立ち上げの機会にたずさわれることは貴重なことだ、と思い帰郷を決意したんです。
 こんな店が青森にあったら皆さんが喜んでくれるはずと思ったんです。地元が好きでここに暮らしたいけれど、好きな仕事はここにはないという人は多いんじゃないかな。大好きな青森でやりたい仕事ができるのは幸せです。
 開店準備で一番難しかったのはお客様にお越しいただくための告知。市内浪館にあった既存店から移転しますし、店の雰囲気も変わる。昔からのお客様には継続してご来店いただきたいですし、新しいお客様の開拓も必要です。店先で試香紙(しこうし/香りをしみこませた紙)を配ったり、ラジオやテレビにも出演したりするなかで、徐々に口コミで広がってきました。

Q.お客様の状態を見て商品やサービスを提案できるということがすごいと思いました。どのように接することでお客様の状態がわかるんですか?

 自分が話すというより、お客様の話すことをよーく聞くのがコツかな。うちとけてくると、抱えている悩みや体調不良の状態が話題にポロっと出る。
 接客といっても普通の人間関係と同じですよ。自分の親しい人が「眠れない」と言ったら、知っている範囲で、なんとかしようと思うじゃないですか。人の役に立ちたいという気持ち、それだけです。
 約100種類のオイルの中から1本を選ぶとすると、例えば頭痛だったら、パソコンを使うか、視力は弱いか、寝不足は、などと、その人の生活スタイルを尋ねます。忙しい毎日を送られている方の中にはご自分の体調を意識していない方も多く、こちらがアロマトリートメントをして初めてお客様自身が不調に気づくこともあるんです。

Q.アロマセラピストにはどんな人がふさわしいですか?

 アロマセラピストは、この人はどういうシーンでどんな香りを使うんだろうと想像し、学んだ知識や技術、そして様々な経験を総動員してその人に合った1本を見つけてさしあげます。なので、好奇心が旺盛(おうせい)で、お客様のことをもっと知りたいと思う人が向いていると思います。また、アロマセラピーに関することを含め、常に学ぶ姿勢をもっていられる人でしょうか。
 最初からアロマセラピストの仕事をしている人は少ないんです。皆さん、ある程度人生経験を積んでいて、人の痛みが分かる人になっている。だからお客様の身になって話を聞くことができるのかもしれませんね。  
 お客様に喜んでもらえるのが一番です。口に出さなくても、本当にいいと感じてくれれば、2回、3回と来てくれる。それが自然に売り上げにつながっていく、という感じかな。
 無理せず、まずはその人の悩み解消のために一緒(いっしょ)になって考える。結果として「いい香りと巡り合えた!」と実感していただければ、本当に、"アロマ屋のお姉さん"でよかった、と痛感します。

アロマティーク 青森店

〒030-0861 青森市長島1-6-6 クロスタワー ア・ベイ1F

TEL・FAX:017-752-1888

営業時間:11:00~20:00

定休日:毎週木曜日、第1、第3日曜日

http://www.JasminAromatique.co.jp