教えて!クエスチョン

設問は、青森西高等学校、七戸高等学校、大湊高等学校の810人の生徒さんに協力いただいたアンケートに基づいて設定しています。

マーケティング部マネージャー・矢田千穂美さん(弘前市・「ラグノオささき」)に聞きました


矢田千穂美(やだ ちほみ)さん
プロフィール

1971年弘前市生まれ。
弘前学院聖愛高等学校を卒業後、平成2年ラグノオささきに入社。2児の母。

Q.どんな経緯で今の仕事に就きましたか?

 高校卒業後、「ラグノオささき」が経営する弘前市内の憧れのケーキ屋さん「ガルボ」(現在閉店)で販売をしていました。「ガルボ」は喫茶コーナーもあるデザートショップで、喫茶のメニューやセットする食器、お客様が買ったケーキの包装など、覚えることが多く苦労しました。
 2ヵ月後、正社員試験に合格。スーパーなどに出店している「ラグノオささき」の「販売員」を10年間経験しました。我が社は生の和洋菓子やお土産品とアイテム数が多いので、たくさんの商品知識が必要です。「これ日持ちする?」「何を贈ったらいい?」などと相談されたり、ご年配の方と接する機会も多く、多様な接客の仕方が求められました。
 次は「営業部」で販売員の取りまとめをしました。販売員は女性が多く気配りが必要で、時には私よりベテランの人に苦言を述べることもあったり、人間関係で相談を受けたりと、調整役は難しかったですね。
 2年後、今のマーケティング部の前身の「販売企画」へ配属になりました。ここは、商品開発とその販売促進物を制作します。営業部から上がってきた販売員たちの声、お客様の声を取り入れながら、具体的な商品づくり、売り場づくりを考えます。現在は「マーケティング部」になり、部長以外5人は全員女性です。商品の開発部門と、その販促物の製作部門に分かれ、私は後者になります。各店の客層によって要望が異なり、その店舗に合ったディスプレイの仕方の提案など、売り場環境を整えるのも仕事です。

Q.どのようにして新商品は生まれるんですか?

 2011年の東北新幹線全線開業の時、情報雑誌「オレンジページ」とのコラボ商品開発のお話をいただき、「森ショコラ」を作りました。既存の限定商品をもうひとひねりして、青森のお土産として売り出せないか、読者モニターを集めて様々な角度からアイディアを出したところ、リンゴを使い、生地に青森産のシードルを練りこんだ、さわやかな商品が出来上がりました。お客様のニーズから切れ目を入れた食べやすい商品にしました。
 お土産は持ち歩くケースが多いので、お客様が商品を買って食べるまでの環境を何パターンも想定しなければいけません。何度も試行錯誤して試作品ができると、「品質管理室」へ日持ちテストに出し、実際商品が置かれている温度などの状態で検査します。
 並行して商品パッケージや、ポスター、チラシ、店舗に飾るポップや、食品見本(合成樹脂の食品サンプル)などを作ります。小さなものは内部制作ですが、大々的に売り出す商品や長く売りたいものの販促物は専属のデザイナーに発注し、作り上げていきます。
 こうしてできた「森ショコラ」は2011年5月に発売。東日本大震災の影響でいろんな困難を乗り越えて発売されたんです。

Q.開発のポイントはなんですか?

 ラグノオに求められるのは青森のお土産としての要素が大きく、リンゴやシードル、ニンニク、小麦粉など県産の素材にこだわった商品づくりを心がけています。
 最近では昨年の大震災から心ひとつに頑張ろうと、東北6県の菓子店の合同企画「みちのく州」を発売し、その事務局も担当しています。各地の思いがつまったお菓子が6種類味わえる地域色豊かな商品です。
 市場調査も機会を見つけてはしていますよ。他店のケーキやらパンの新作は常にチェック、誰かの出張の際には「これを買ってきて」と頼んだり、お取り寄せしたりと試食に余念がありません。

Q.どんな一日ですか? また、やりがいは?

 朝9時に出社、部内の日報を確認し、各自の仕事の進捗状況を把握します。その日の来客の予定を把握し、広告の原稿を準備したり、印刷物などの校正もします。ミーティングは週1回、商品の入れ替えを通知したり、試作品を食べたりなど、同じ仕事の日は1つとしてありません。
 自分の考えたものが商品になり、その販促物が出来上がった瞬間は感激です。そして実際に販売した販売員から「この商品売れてますよ」「お客様からも好評です」という話を聞くと、さらにテンションがあがりますね。
 時として企画・開発の側の思いと、実際に作る工場側での思いが食い違うことがあります。こうしてほしいという要求に無理だと返されて、でもそこを何とか工夫してほしいと頼む。できないというものをできるようにする、その過程が難しいですね。
 ミスなんて数えきれません。自信作だと思った販促物の「巨峰ゼリー」の文字が「巨砲ゼリー」になっていたり(笑)。何度も確認しているのに、校正ミスは、なぜか出来上がった時に発覚するんですよね。がっくり、力も出ません。まだまだだなあ、と毎回思い知らされます。

Q.子育てしながら仕事をするのは大変ですか?

 今は仕事をしながら子育てする女性が増えていますよね。私も結婚、出産、子育てをしながら仕事をしていて"大変"と思うことも多々ありますが、どちらかというと未だに夢を追い続けているようで、毎日が新鮮で充実感があります。
 ただ、子どもがまだ幼いので急病で呼び出されたりすることもあります。そんな時は会社の理解と、一緒に仕事をしている仲間の協力に支えられています。 本当に感謝です。

ラグノオささき

〒036-8035 弘前市百石町9

TEL:0172-35-0353

FAX:0172-33-7917


ベーカリー&カフェ SAKI

〒036-8035 弘前市百石町9

TEL:0172-33-2122

FAX:0172-33-2143

営業時間:8:00~19:00

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